インチュニブ(グアンファシン)とは?期待が高まる成人ADHDへの拡大
どうもこんにちは!
40代後半でADHDの診断を受けたとりでございます。
シリーズでお送りする成人向けADHD治療薬コンサータ・ストラテラに続き、まだ日本では承認されていない治療薬にも触れていきたいと思います。
第3のADHD治療薬『インチュニブ』(グアンファシン)
主にADHD先進国である米国の製薬会社から『コンサータ』『ストラテラ』は開発されましたが、とうとうわが日本でもADHD治療薬が開発されました!
塩野義製薬です!
※正確にはアイルランドの製薬会社シャイアー社とシオノギとのライセンス契約に基づいて開発が進められています。
塩野義製薬の歴史
創業者の塩野義三郎が、1878年(明治11年)大阪にて「塩野義三郎商店」を開いたののが始まり。
当初は薬種問屋としてスタートしましたが、明治維新後の西洋医学の普及に伴い洋薬のみの販売方針に転換し、各種洋薬の製造・輸入・販売を手掛けた。
抗生物質開発の断念から輸入販売へ
第2次大戦後、ペニシリンを筆頭に爆発的に伸びた抗生物質市場参入へ力を入れるシオノギだったが技術面・資金面にともに力不足のため研究開発を断念しました。
しかし、その後も諦めることなく抗菌薬の研究を継続して、1960年代に米国で開発されたセファロスポリン系抗生物質の自社製品化に成功した。
これが後の抗生物質全盛時代に乗り、事実上シオノギは輸入商社としての機能だけでなく製造・開発・研究能力を有する一大医療メーカーへと躍進していくのです。
抗生物質薬市場の衰退に伴う業績の悪化
1980年代、既に自社製薬の構成比率の大半を、抗生物質に依存していたシオノギにとって逆風が吹き寄せます。
耐性菌などの出現によって医療現場では安易な抗生物質使用に懸念の声が上がり、抗生物質の消費が横ばい状態になります。こうした流れは止まることを知らず、1990年代に入ると感染症治療薬としての抗生物質使用量が大幅に減少した。
結果的にシオノギの業績が急激に落ち込むことになる。
クレストールで息を吹き返す
抗生物質市場の低迷によりピンチを迎えたシオノギであったが、自社研究機関で創製した『クレストール』に救われることになる。
クレストールはシオノギが創製したが、のちに英国アストラゼネカ社が開発を引き継ぎHMG-CoA還元酵素阻害剤(脂質異常症治療薬)として世に出る事となる。
これらは高コレステロール血症・家族性コレステロール血症の治療薬に用いられ、世界100ヵ国以上で承認され、80ヵ国以上で販売されているベストセラーになった。
販売は前出の英・アストラゼネカ社だがシオノギに支払われるロイヤリティーも莫大で、同社の業績もV字回復を果たすことになる。
皆さんもTVMCや薬局で一度は目にする塩野義は日本でも有数の製薬メーカーです。
さて、話がそれましたが…(汗)
ADHD治療薬国産第1号の「インチュニブ」作用機序とその効果はいかがなもんでしょう??
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